【徹底比較】国際バカロレア(IB)とSATどっちがオススメ?

この記事は2021年6月27日に公開されたものです。

 

こんにちは、帰国子女のまゆうです!

親の仕事の都合などで海外の高校に通っている帰国子女は、現地の教育プログラムやテストを受ける必要があります。

私は、国際バカロレア(IB)をやりながら、SATも受験しました。

他にも国によって様々な教育プログラムがありますが、今回は国際バカロレアとSATのどちらも経験した私が、両方を比較しながらどちらがおすすめかを考えていきたいと思います!

日本の大学を受験する際は、大学によっては統一試験の提出を求められることがあります。

IBもSATもどちらも統一試験ですので、どちらも受験する必要は本来はありませんが、私は両方取得しました。

どちらも経験した身から、どっちがおすすめか、私なりに分析したいと思います。

この記事では、

  1. 二つの試験の比較
  2. 私がIBを取った理由
  3. 私がSATを取った理由
  4. どちらがおすすめか

を話していきたいと思います!

そもそも国際バカロレアってなに?

そもそも国際バカロレア(IB)とは何かを知らない方も多いと思います。

日本ではまだまだ馴染みのないものです。

詳しく知りたい方はぜひこちらの記事をご覧ください!TOKやExtended Essay、IBの評価方法などIBの全てが詳しく書かれています。

 

簡単に説明すると、国際バカロレア(IB)とは、高校の最終2学年で取り組む教育プログラムで、世界中の大学への入学資格になります。

国際バカロレア(IB)とは、高校の最終2学年で取り組む教育プログラムで、世界中の大学への大学入学資格になります。

例えば、日本だとセンター試験、アメリカだとSAT、オーストラリアだとHSCなど、国によって大学受験はさまざまです。

そこで、教育の国境をなくすべく、全世界共通の大学入試資格を設けようと発足したのが国際バカロレア(IB)です。

日本でも59校でIBが受けられるようになっています。

IBはとにかく膨大な量の勉強が必要になります。私はIB時代エッセーを何千個書かされたか分かりません。2年間コツコツ勉強することが求められます。

どういうことをやるかというと、6科目の勉強に加えて、3つの要件(ここでは省略)をやります。

6科目はカテゴリーに分かれており、各カテゴリーから自由に選ぶことができます。

6科目のカテゴリーとは、(私が取った科目)

  1. 母国語 (Japanese 日本語)
  2. 外国語 (English 英語)
  3. 数学  (Mathematics 数学)
  4. 科学(Physics 物理)
  5. 人文科学 (Economics 経済学)
  6. 2つ目の科学または人文科学 (Psychology 心理学)

理系の人でも科学ばかり取るのではなく、人文科学を取る必要があります。

6個目のカテゴリーは比較的選択の自由が効き、音楽や演劇などのアーティスティックな科目を取ったり、言語をもう一つ取るなど自由が多いです!

こんなに勉強をするのに、加えて課外活動やエッセーも書かせるので本当に鬼畜です。笑

当時は本当によく乗り切ったな。。という感じです。

私は今もう一度IBをやれって言われたらできないと思います笑

IBは勉強量が多すぎて、いくつかの海外の大学では、取得すると大学1年生の授業が免除になり大学2年へと飛び級できるなど、資格を持っていると大学で優遇されることもあるほどです。

裏を返すとIBは大学レベルの勉強をも含まれるということになります。とにかくレベルが高くて大変なんです。

私自身IBを取りましたが、とにかく大変。。毎日の勉強が習慣になりました。

私はせっかくのヨーロッパにいるんだし。。とフランスやイギリスなどに休みのたびに旅行に行ってましたが、先輩はIBの2年間は旅行も行かず遊ばず勉強漬けだったらしいです。

さらにIBは大学受験に直接関係してくるので、2年間ずっと受験生みたいな気持ちで過ごすのが辛かったです。

IBは日本の大学受験のように、3年生の最後に行われる最終試験一発勝負です。風邪でも引いたら2年間の努力が水の泡に。。プレッシャーがとても大きかったです。

SAT

一方SATはアメリカの大学受験に採用されている試験です。

受験科目は英語と数学のみ。2時間ほどのテストです。

英語はなかなかレベルが高いですが、数学は日本の中学数学を理解ししっかり対策をすれば満点近い点が狙える内容です。

IBとは違い、2科目だけですので、対策する科目も少ないですし、何より何回も受験が可能です。

さらにスコアの有効期間は2年間なので、例えば高校2年生で高得点を取ってしまえば、高校3年生は遊び放題です。

SATはTOEFLとは違い、アメリカの高校生を対象にしたテストなので英語のレベルはもちろん高く決して簡単な試験ではないのですが、IBが鬼畜すぎて個人的にはSATは楽だと感じてしまいます。

国際バカロレアとSATの比較

以上のことをまとめて、国際バカロレアとSATを表で比較したいと思います!

  IB SAT
試験の回数 Final Examという最終試験一発勝負(最終学年の5月に行われる)

何回でも受験可能。

1-2ヶ月おきにやっています。

教科の数 6科目(言語、数学、科学、社会など) 2科目(英語と数学)
試験の準備期間 2年 なし
試験の数 1教科につきテストが2つ(3つの場合も)あり、レポートも最低1つあるので、少なく見積もっても6 x 3 = 18個 英語の試験が2つ、数学のテストが2つの計4個

 

私がIBを取った理由

これだけ大変なのに私がIBを取った理由は、ズバリ他に選択肢がなかったからです!笑

私は高校がヨーロッパのインターナショナルスクールでしたので、必然的にIBを取らざるを得ませんでした。

ヨーロッパに引っ越すとき、IBしか取れないことを知り、引っ越すかどうかとても迷いました。IBはすごく難しいと聞き、自分にやり遂げられるかとても不安だったからです。

振り返ってみると、IBを取ってよかったと思っています。

当時はとても大変でしたが、その分英語力が確立されましたし、考える力や圧倒的な知識を身につけることができました

2年間勉強に捧げる覚悟でIBに挑んだので勉強も苦じゃなかったですし、IB校は生徒全員IBを取るので、痛みを分かち合う仲間がいるのも大きかったです。

ただ、私の高校のように強制ではなく、IBを取りたい人だけが取れるという学校もあります。

そのような高校に行ってた場合、あえて過酷なIBを選択していたかどうかは謎です笑

私がSATを取った理由

次に、私がIBをやりながらもSATを取った理由です。

ズバリ、IBに失敗した時のバックアップが欲しかったからです!

IBは表にもある通り、最終試験一発勝負です。2年間どれだけ準備をしても、当日の問題との相性が悪かったりすると努力が水の泡になってしまいます。

IBに失敗すると後がなく、何もバックアップがない中2年間IBに向き合うのも精神的に大変なので、SATを取ろうと思いました。

結果、11年生の終わりくらいにSATを勉強して慶應合格レベルの1400点が取れたので、私はそこまで追い詰められることなくIBに取り組むことができました。

IBのスコアが悪かったらSATを提出すればいいや、という気持ちになれ心に余裕ができました。

IBとSATを両立するのは大変ですが、SATの2ヶ月前くらいから一日一時間ほど勉強してなんとか目標スコアを達成しました。。

SATは英語と数学の2科目だけですので、IBをやっている中でも両立は不可能ではないです。IBをやることで英語力も上がりますので、IBの勉強がSATにつながることもあります!

SATとIBどちらがおすすめか

両方取った私からすると、コスパがいいのは間違いなくSATです。

日本の大学受験だけでいうと、大学側はIBがどれほど大変か分かっていません。

IBもSATも同じ統一試験でしょ、としか思っていないのです!!

IBの方がSATの何百倍も勉強して、何百倍も大変なのに同じようなものとして扱われるのです!!

勉強量を最小限に抑えたければ、SATをおすすめします。

IBに関してですが、本当に大変なので覚悟した方がいいです。。

IBを取ってるからって日本の大学受験で有利になることはありません。

※海外ではIBが浸透しているので評価は高いです。(大学一年生の授業が免除になったりなど)ですが、まだ馴染みの薄い日本に限っていうと、IBは過小評価されていると言わざるを得ません。。

例外として、上智大学はIB入試をしており、IBを持っている人は面接や筆記試験なしでIBのスコアのみで受験可能です。

IBを取っててよかったことは、やはりすごい勉強させられる環境になるので、知識が豊富になることです。また、IBという大変な教育プログラムを乗り越えたという達成感、成功体験、自信には繋がります。

人間として成長するにはIBはおすすめですが、日本の大学受験などでのメリットは特にありません

まとめると、IBの勉強量は半端なく、2年間勉強漬けで本番一発勝負というプレッシャーがSATは何回も受験できて科目も限定されているのでコスパがいいです。

最後に

SATの勉強法や、IBの教科選びなどの記事もあるので、よかったらご覧ください!

 

【国際バカロレア(IB)】Economics IAの取り組み方を徹底解説!

この記事は2021年6月5日に公開されたものです。

 

 

みなさんこんにちは!帰国子女のまゆうです。

今回は、国際バカロレア(IB)のEconomics IAの取り組み方について書いていきます。

国際バカロレア(IB)とは?

その前に、国際バカロレア(IB)について簡単に説明をしたいと思います。

詳しくはこちらの記事にありますのでぜひご覧ください!

https://mayuublog.com/what-is-international-baccalaureate

国際バカロレアことIB (International Baccalaureate)とは、世界中の大学に応募できる大学入学資格が取れる国際的な教育プログラムです。

例えば、日本の大学に進学するにはセンター試験を受ける必要があり、アメリカの大学に進学するにはSATを取る必要があります。

このように国によって大学入学資格は異なりますが、このような垣根を取っ払い好きな国で好きなことを学べるような機会を与えるべく1968年にスイス・ジュネーブにて誕生したのがIBです。

IBでは、6つの教科を高校2−3年生の2年間かけて学び、高校3年生の終わりに最終試験を受けて卒業します。

国際的にとても人気なプログラムであり、日本でも近年注目が集まってきてます!

文部科学省は現在日本のIB認定校を200に増やす計画を進めており、IB認定校はすでに59校存在します。(2021年現在)

そんなIBでは経済学(Economics)を選択することができます。 今回はEconomicsの評価方法の一つであるIAの取り組み方についてです。

この記事を読むことで、

  1. Economics IAってどういうことをやるの?
  2. 取り組むときの分かりやすいステップが知りたい
  3. 実際のIAを見てみたい

このような疑問・要望が解消されます!

Economics IAってどういうことをやるの?

IAとはそもそも、Internal Assessmentの略です。

IBではExternal Assessmentという、12年生の5月に行われるFinal Examが全体の成績の80%を占めます。

このExamはIBに直接送られ、外部で評価されます。 残りの20%は、学校内で先生が評価し、IBに送られない内部の課題であるInternal Assessment(IA)で評価されます。

ウェイトは高くないものの、最終スコアに直接影響のある課題ですので真剣に取り組むことをお勧めします。

Economics IAでは、750ワードのレポートを3つ完成させます! 内容は、Micro, Macro, Internationalそれぞれのセクションで習ったことを取り扱ったニュース記事の分析です。DevelopmentのIAはありません。

目的としては、教科書で習った知識を、現実世界で起きている経済的な事象に当てはめて実践的な分析をしていくことです。 以下からは、ステップバイステップで取り組み方を解説します。

Economics IAの取り組み方〜下準備編〜

ステップ1:ニュース記事を見つける

まずは、ニュース記事を見つけるところから始まります! アメリカ政府が農家にsubsidyを与える決定をした、インド政府がタバコのTaxを上げる決定をした、など実際に現実世界で起こったニュース記事を見つけます。 例として、私がミクロのIAを書くときに使ったニュース記事を使いましょう。

https://www.reuters.com/article/us-usa-glyphosate-california/california-to-list-herbicide-as-cancer-causing-monsanto-vows-fight-idUSKBN19H2K1

ミクロのMarket failureのNegative externalitiesについての記事を、何時間も探して見つけました。

BBC,CNN,Japantimesなどの信頼できるニュースサイトの記事ならなんでもokです。

個人ブログなどは信頼性に欠けるのでダメですが。。

実はニュース記事を見つけるのが一番厄介でめんどくさいんですよね。

一度記事を見つけてしまえば、あとはグラフを書いて説明し、消費者、企業、政府がそれぞれどのような影響を受けるのかの分析と、この政策はいいのか悪いのかを評価して完成なのですが。。

記事選びが大変な理由として、IB側が条件を課してくるからなんです。

条件① ニュース記事は1年以内のものである必要がある。(10年前とかだとだめ)

つまり、日本のバブル経済についてのレポートを書きたい!って思っても、1990年代のことなので古すぎるんですね。 また、いい記事を見つけても2年前だったー!ということが多発するので大変です。

条件② 3つのレポートのニュース記事は、それぞれ違うサイトにする必要があります。

同じサイトを使えず、例えばミクロでJapanTimesを使うと、マクロやインターナショナルではJapanTimesはもう使えない

このような条件があるので、記事選びには時間がかかります。余裕を持って取り組みましょう。

ステップ2:ニュース記事からレポートで使う部分に記しをつける

記事は長くて先生も読むのが大変なので、IAで使う部分だけ印をつけます。

私は、「Glyphosateという殺虫剤が癌の原因になるとして、カナダ政府が国内での販売を停止する決定を下した」という記事の中心に関わる部分のみ印をつけました。

ここまできたら下準備は整いました。次のステップ3からはいよいよ記事を書く段階に入ります。

Economics IAの取り組み方〜執筆編〜

ステップ3:IAで何を書いたらいいか

IAでは750字で何を書いたらいいんでしょうか?

IAの評価基準を見ればIBが何を求めているのかが分かります。

IBは、

1 Diagram (3 marks)

2 Terminology (2 marks)

3 Explanation (2 marks)

4 Analysis (3 marks)

5 Evaluation (4 marks)

この項目で評価していきます。これに従ってIAを作成すると、ざっくりとこんなイメージです。

IAのざっくりした内容:

1記事の説明(Terminology)

まず自分の選んだ記事がどういう内容なのか、要約します。その際、定義を書きます。

2図の作成 (Diagram)

次に、その記事の中で報道されている決定を、図で表します。

3図の説明 (Explanation)

図で何が起こっているのか、言葉で説明します  図は2つ必要です。

4人々への影響の分析 (Analysis)

次に、その決定がconsumer, producer, government, societyにどのような影響が出るのか分析します。

5政策の評価 (Evaluation)

そして、その決定がいいのか悪いのか、別の方法もあるのかなどを評価していきます

こんなイメージですね!

私のIAの場合

以上のステップを、私の実際のミクロIAを例にして具体的にはどうなるかを見ていきましょう!

私が選んだ記事は、「Glyphosateという殺虫剤がガンの原因になるとして、カナダ政府が国内での販売を停止する決定を下した」ですね。

まず、1記事の説明です。

記事の説明と、GlyphosateがNegative externality of consumptionであると書きました。

そして、Negative externality of consumptionとmarket failureの定義を書きました。

次に、2 図の作成です。

Market failureの図を作成します。

教科書の図を参考に、Google drawingというgoogle docsのアプリで作成しました。

最初は操作に慣れず苦戦しますが、なぜか得意な友だちがいるので頼りましょう笑 Google drawingはGoogle driveに備わっています。

日本語だと「Google 図形描画」という名前らしいです!

step 3 図の説明

Market failure なのでMSBとMPBが存在する、その間にWelfare lossがある、QuantityがSocial optimum levelを上回る、、などなど、図に言及しながら何が起こっているのか説明しましょう。

4 人々への影響

consumer, producer, government, societyへの影響を分析します。

「カナダ政府が国内での販売を停止」したので、 殺虫剤Glyphosateの消費者は被害を被ります。

今まで使っていた殺虫剤は手に入らず、他の商品を探す必要があります。

Glyphosateの生産者も、もう商品を市場に出せなくなるわけですから売り上げが伸びず被害を被ります。

「政府に販売を停止された」として不名誉にもなります。

Governmentは特に影響を受けません Societyにとっては、Negative externalities of consumptionが解決し、利益になります。

5 いいのか悪いのか評価を下す

「カナダ政府が国内での販売を停止」という政府の判断は、いいのか悪いのか、評価をする必要があります。

例えば、「販売を停止」してしても、ブラックマーケットで売買される可能性がある。どうせGlyphosateの流通が止められないんだったらGovernment revenueが生まれるTaxにした方がいいんじゃないか、 など、この政策のいい点、悪い点を天秤にかけ、どちらの方が重いかによって、政策を評価したら、IAは終わりになります。

最後に

お疲れ様です!!

IAを書くことで、授業で教科書で習っていたトピックをリアルの世界で新しい視点から見ることができて、さらに理解が深まりますよ!

IAは少し面倒臭いですが、最後の試験でうまく行かなかったときの保険として、万全を尽くす価値はあると思います。

記事選びがとにかく大変ですが、そこさえクリアしてしまえば後は書くだけですので、頑張ってくださいね!

 

【国際バカロレア(IB)】A評価のTOK Essay原文公開!

この記事は2021年3月23日に公開されたものです。

 

こんにちは!帰国子女のまゆうです。

今回は、A評価のTOK Essayで私がIBに提出した原文をそのまま公開しようと思います!

長くて読むのが大変な方には、こちらの記事をおすすめします。

https://mayuublog.com/ib-tok-essay

TOK Essayの書き方を解説する際に、私のエッセーの大まかな内容も紹介しているので、こちらだけでも十分だと思います!

ですが、TOK Essayの完成形を見てみると、ゴールが明確になり自分のやるべきことが分かりやすくなるかもしれません。

そのような思いで今回は公開しようと思いました!

まずはEssayの簡単な要約、それから原文を公開します。

その方が分かりやすいかなと思ったので!

TOK Essay 要約

1500字読ませるのは申し訳ないので、最初に簡単に要約したいと思います笑

私が選んだTOK Essayのお題は、

"Disinterestedness is essential in the pursuit of knowledge"

というものです。

日本語にすると、

「客観的であることは知識を探求する上で必要不可欠である」

ということです。

私のエッセーのFlowはこのようなものです。

Introduction

「客観的であることは知識を探求する上で必要不可欠である」に賛成する。その根拠を、2つのAOK, HistoryとNatural Sciencesで示す。

Body Paragraph 1 Claim

AOK: History

"Disinterestedness"が、Historyを真実に近い学問へと進化させた。RankeというModern Historyの父が、客観的なHistoryの研究の仕方を説いた。

Body Paragraph 2 Counterclaim

AOK: History

Ranke自身も人間なので、「完全に客観的」に研究することは不可能。先入観にとらわれることもある。

Body Paragraph 3 Claim

AOK: Natural Sciences

客観性を欠いたことによって、真実が追求できなかった。スタップ細胞の存在を主張した小保方さんは、新しい細胞の発見による地位や名誉の獲得など、「主観的な感情」にとらわれ、真実を見逃してしまった。

自然科学においてDisinterestednessを追求する手段として、Peer reviewというものがある。知識の探求が可能になる

Body Paragraph 4 Counterclaim

AOK: Natural Sciences

Peer reviewにおいても、先入観や主観が入ることがある。Natural Sciences

Conclusion

よって、「客観的であることは知識を探求する上で必要不可欠である」と思う。

 

このような流れでした!

これでエッセーを書こう!となるまで何時間も何時間のリサーチして、色々なエッセーの方向性を考えて頭がパンクしそうでしたが。。

私の当時のGoogle driveです。。「新しいDraft」とありますからボツになったネタがたくさんあったんでしょう。。

では、以下からは実際に提出したエッセーを公開します!

TOK Essay 原文公開

⚠️絶対に、コピーアンドペーストはやめてください!

IBはPlagiarism(人の作品を盗むこと)を厳しく処罰します。

Plagiarismを犯した人はIB資格を貰えません。2年間大変な思いで勉強し、一生の資格になるものを、「めんどくさい」「楽したい」という一時的な感情で台無しにするのは本当にもったいないので、思いとどまってください!

では、以下から原文です。

Disinterestedness, I believe, means a complete neutrality. It is a detachment from specific perspectives or beliefs, which allows knowledge-pursuers to pursue knowledge from an objective point of view. The ideal of knowledge-pursuers is that they are driven to do so only by their curiosity to find out the truth and not by their personal advantages, benefit or convenience. The opposite of disinterestedness is bias deriving from the claims the knowledge-pursuers want to make because they will benefit from it, whether they are aware of it or not. Although I agree with the claim that disinterestedness is essential in the pursuit of knowledge, I also believe it is practically impossible for humans to become fully disinterested, because we are inevitably affected by our biases deriving from particular perspectives and beliefs. This essay will show that even though complete disinterestedness is impossible to achieve, an awareness of disinterestedness and the attempt to achieve disinterestedness is essential in the pursuit of knowledge in history and the natural sciences with regards to historical development and methodology.  

Although we naturally expect history to be written from a neutral perspective, it was quite recent that disinterested started to play a role in history. The modern approach to history started to emerge in the late 18th century, with Leopold von Ranke being one of the pioneers of studying history using a new methodology. The knowledge question to be asked here would be: Why is disinterestedness important in the pursuit of knowledge in history? Back in the 19th century, when Ranke was a professor at the University of Berlin, the purpose of studying history in Europe was to interpret the past in the way that would support the agenda or ideology of the country (Leopold Von Ranke). It was common for historical writings to be based on the assertions of other historians, secondary recollections, and unproven beliefs about the past (Leopold Von Ranke). Whether the claims made by the historians reflects the past accurately or not was not important at all. (Leopold Von Ranke). At the time, historians were not studying history in order to discover the truth, but they were looking for evidence that would support the claims that were convenient for them to make. Leopold von Ranke, as a professor, considered it as a problem to teach his students the history that were then so biased and inaccurate. He asserted that history should be told in “the way it really was” (“wie es eigentlich gewesen ist”) and not in the way people want it to be (Griffin, Helga M.). His methodology was to base the historical research not on secondary sources created by other historians, but on primary sources and official government documents, that he claimed were “the most genuine, the most immediate sources” (Leopold Von Ranke). He spread his methodology by writing over 60 volumes of books and by directly teaching his students at the university (Stern, Fritz.). The introduction of his methodology was one of the major historical developments of history as an academic subject and Ranke is often called the father of the modern “scientific” source-based history. It can be claimed that Ranke’s methodology and the attempt to tell history in “the way it really was” helped disinterestedness to start to play a crucial role in history, which helped it to evolve as a reliable and accurate academic subject like natural science and mathematics. Disinterestedness, enabled by Ranke’s methodology, was able to minimize biases in history and improve its accuracy significantly, therefore disinterestedness was essential in the pursuit of historical knowledge. 

 

Leopold von Ranke considered primary sources much more reliable than secondary sources, in which the personal agenda of historians were blurring the truth. But to what extent can disinterestedness be achieved by humans? Venetian historians Gino Benzoni and Ugo Tucci pointed out that the government documents and the primary sources, that Ranke considered as immediate and genuine, were also biased (Campbell, Colin). They claimed that “reports of the Venetian ambassadors to the Venetian Senate after returning home from the visit from various capitals in Europe, were not objective contemporary records” (Campbell, Colin), but highly superficial reflections that would please the Venetian Senate. All sources that the historical writing will be based on are created by humans, who can never be fully disinterested, whether those are primary sources such as eyewitness account, diaries, letters and government documents as or secondary sources written by historians. To answer my knowledge question, as long as history is studied by humans, and is based on records the prior humans left behind, complete disinterestedness is impossible to achieve, and the study of history can never be separated from biases. Thus, history as a subject can never become disinterested, which can degrade the reliability of history.  

Although history as an academic subject cannot be fully disinterested, we know from how the accuracy of history improved because of Ranke’s methodology, that the attempt to achieve disinterestedness is essential in the pursuit of knowledge in history. Now I am going to move on to the natural sciences, an area of knowledge that is inherently different from history, and see if the conclusion drawn from history can also be applied to this particular area of knowledge, and, by extension, all areas of knowledge. 

To take a different approach to the essay title, it can also be said that without disinterestedness, knowledge cannot be pursued. One might ask: How does a lack of disinterestedness hinder the pursuit of knowledge in the natural sciences? In 2014, January, the scientific journal, Nature, published a finding of a revolutionary way of reprogramming adult body cells to embryonic-like stem cells - by exposing cells to stress, such as acidic conditions or physical pressure (“Failed Replications Put STAP Stem-Cell Claims to Rest.”). Embryonic stem cells are undeveloped cells that are pluripotent, which refers to the possibility of the cells to develop to any form of the body’s more than 200 cell types (“Failed Replications Put STAP Stem-Cell Claims to Rest.”). The researchers of this finding, Haruko Obokata and her colleague from Japan and two American researchers named the phenomenon as “stimulus-triggered acquisition of pluripotency” and the cells that display this phenomenon as STAP cells (Shinichi Aizawa). Although the paper caught significant attention as a groundbreaking finding in biology, soon many problems of the paper were pointed out by other scientists. Following an investigation, it was concluded that STAP cells did not exist (“Failed Replications Put STAP Stem-Cell Claims to Rest.”). This false finding can be explained by the lack of disinterestedness in the researchers. Haruko Obokata and her colleagues had a lot to gain from the existence of the STAP cells: credit for the great discovery, a reputation as great scientists, promised advancement of their career. It is also highly likely that they were affected by the desire for their hard work and effort put into the research being paid off. Because they were not genuinely trying to investigate the cells but were affected by personal advantages and benefits, it led to the production of false knowledge. Therefore, the answer to my knowledge question is that a lack of disinterestedness is a hindrance to the pursuit of knowledge in the natural sciences. One of the methodologies of the natural sciences to achieve disinterestedness is the peer review and replication. Peer review is the review of the paper by other scientists who are also expert in the field. Since these scientists are not directly involved in the investigation, they can give a disinterested feedback or notice the mistakes in the paper (Jacalyn Kelly et al.). Replication of the experiment by other scientists can expose errors in procedures and biases such as the confirmation bias when interpreting data. In STAP cells, 133 attempts of replication were done by seven teams in four countries and all of them failed (“Failed Replications Put STAP Stem-Cell Claims to Rest.”). Furthermore, Haruko Obokata herself tried the replication under the supervision of the Scientific Validity Examination Team of RIKEN, in which she was unable to produce the STAP cells (Shinichi Aizawa). Since the other scientists did not have personal advantages to gain from the finding of STAP cells, it enabled them to evaluate the paper from a neutral perspective and led to them notice the errors in the paper that Haruko obokata and others overlooked. 

However, as argued earlier, full disinterestedness is impossible to achieve, even in the natural sciences. Bias also plays a role in peer review, which derives not from personal advantages but from the attachment to a particular belief and assumption. Single-blind review is the most broadly used type of peer review where the author does not know the the reviewer’s identity, but the reviewer is aware of the author’s identity (Jacalyn Kelly et al.). The problem associated with this type of peer review is that the reviewer can be biased based on the author’s gender, ethnicity, previous work or reputation (Jacalyn Kelly et al.). A study provided an evidence of bias against female authors. In the study, the researchers changed authors’ names of the 12 papers that were already published in a journal (Richard Smith). They resubmitted those papers to the journal, with the content unchanged, where 8 papers were rejected because of a lack of originality (Richard Smith), though the papers were accepted when the name was different. This is an evidence that the reviewers were biased against female authors, which deprived the reviewer of the ability to evaluate the paper properly. So, even in the natural sciences, complete disinterestedness is impossible to achieve in the pursuit of knowledge.

In conclusion, as seen in history and the natural sciences, although it is impossible for knowledge-pursuers to achieve disinterestedness because of the unavoidable biases deriving from personal advantages and beliefs, making it as an excuse for not trying to become disinterested would significantly hinder the pursuit of knowledge. It is still very essential for the knowledge-pursuers to attempt to achieve disinterestedness using different methodologies that enable them to do so, and always be aware of the ideal of disinterestedness while pursuing knowledge.

最後に

いかがだったでしょうか?

はたして最後まで読んでくださった方はいるのでしょうか!?笑

TOKは本当に大変です。孤独ですし。

私もTwitterをやっているんですが、みなさん勉強アカウントを作ってお互いに励まし合いながらIBの勉強をされています。

その様子を見ながら、私もこうやってみんなと協力しながらIB乗り越えればよかったなぁと思っています。

一人で抱え込まず、みんなと繋がるのもありですよね!

私もTwitterにいますし、質問も受け付けているので一度覗いてみてください!

 

 

【国際バカロレア(IB)】TOK Essayの取り組み方とA評価のEssayの解説!

この記事は2021年3月22日に公開されたものです。

 

こんにちは、帰国子女のまゆうです!

国際バカロレア(IB)を取っている人の中には、TOK(Theory of Knowledge)に苦しめられている人が多いのではないでしょうか?

TOKはIB独自の科目のため、「いい点数を取ろうにもまずTOKがなんなのかすら分からない」という人もたくさんいると思います。

 

前回の記事では、「TOKという科目は一体なんなのか」ということについて書きました。

 

私もTOKにとっても苦しめられましたが、がむしゃらに課題に取り組み、なんと最高評価であるAを取ることができました。

TOKはA,B,C,D,Eで評価され、Aを取れる人は一握りで、ほとんどがB,Cであるそうです。

私自身何が正解か分からず、がむしゃらにやっていたのですが、Aを取れたことで「ああ、間違ってなかったんだな」と思えました。

この記事ではTOK essayの取り組み方について書きます。Presentationについては、次の記事で取り上げたいと思います。

この記事を読むことで、

  • TOKのEssayの取り組み方が分かる
  • A評価のEssayがどんなものか分かる
  • A取得者によるアドバイスや注意点が分かる

ことができます!!

 

では、さっそく行きましょう!

。。と言いたいところですが、私自身が11年生のとき、TOKと最終スコアの関係がわかっていなかったので、その説明もしようと思います。

そして、12年生のTOKの課題のスケジュールについてもご紹介しようと思います。あくまで私の学校の場合ですが、ご参考になれば幸いです。

もうわかってるよ!っていう方は、お手数ですが目次からTOKのEssayの取り組み方まで飛んでください。

TOKと最終スコアの関係

 

まずは、TOKがどのように最終スコアに関係してくるかを説明します。

 

TOKとExtended Essayは、通常の7教科に加えて取り組む必要のある課題です。

 

これらに取り組まないと、IBの資格が取れないということになります。

 

前述したように、TOKはA,B,C,D,Eの5段階で評価されます。

 

そして、Extended EssayもA,B,C,D,Eの5段階で評価され、それぞれの成績で最終スコアの点数が決まります。

 

Eを取ってしまうとIBの資格が取れません。Eを取るのはPlagiarism(websiteから全てコピペするなど)などの不正行為をした場合など、滅多なことがない限り起こりえません。

 

TOK,Extended Essay両方A→3点

両方B→2点、

片方B、片方C→1点

といった具合です。

 

TOKとExtended Essayでもらえる最大の点数は3点です。

 

3点ってしょぼいな、って思うんですけどEを取ってしまったらIB資格がなくなり2年の努力が水の泡になってしまうのでみんな真剣に取り組みます笑

 

TOKは直接最終スコアに影響する科目であることがわかったと思います。

 

では、TOKはどのような試験・課題に基づいて評価されるのでしょうか。

 

TOKの課題

私の学校でのスケジュール

TOKで評価の対象になる課題は2つ、essayとpresentationです。

 

学校によって違ってくると思うので、私の学校の場合はこうだったというご紹介になります。今年はコロナでスケジュールも例年通りに行かないことの方が多いと思います。。

 

私の学校ではessayは12年生になるあたりで書き始め、2,3ヶ月で完成させます。

時期は学校によって違うようです。

essayが終わったかと思えば、すぐにpresentationの作成に入り、これもまた2ヶ月ほど準備期間があり、クラスの前で発表しました。

 

これでTOKとはおさらばできますが、すぐに5月の最終試験の勉強に取り組む必要があるので気が抜けるという訳ではありません。。

 

2年間TOKを学びますが、実際は11年生でTOKのシラバスをカバーし、12年生ではなにも新しいことを学びません。

 

11年生で習った知識を元に、essayとpresentationを完成させる1年になります。

 

これは知っておくべきだと思ったので説明させていただきました!お付き合いいただきありがとうございました!

 

いよいよ本題のessayの取り組み方に参ります!

TOKのEssayとは

TOKのEssayでは、IBから発表されるお題に対してessayを完成させる必要があります。

 

お題は5つ発表され、この中から1つ自分の好きなお題を選びます。

 

他の科目の課題でもそうですが、選択肢がいくつか与えられるのがIBのいいところですよね!自分の書きやすいトピックを選ぶことができます。

 

調べれば過去に出たお題をいくらでも遡れますので、気になる方は調べてみてください!

 

こう言うと簡単に聞こえるのですが、お題自体が哲学的なので、答えるのはなかなか難しいです。。

 

私はストレスで頭がおかしくなりかけましたので笑

TOK Essayの取り組み方 全体像

まとめるとこんな感じになります。

①お題を決める

IBから出されるお題5つの中から、自分の答えたいお題を選びます。

 

②お題にあるキーワードを定義する

自分なりのDefinitionを読者に示す必要があります。これは先生からも強調されたので重要だと思います。

 

③自分の意見を決める

自分はお題に賛成か反対かを決めて、それを読者に納得させる根拠を考えましょう。

 

④意見の根拠を説明する上で利用するAOK、WOKを2つ決める

根拠を主張する際に、AOK,WOKを使う必要があります。最低でも2つ使います。

 

⑤Knowledge questionsを考える

Knowledge questionという概念がTOKには存在します。言葉で説明するのは難しいので、以下で実際に私が作ったKnowledge questionを示しながら説明しようと思います。。

 

TOK Essayの取り組み方 具体例

次に、私がどうやってAレベルのEssayを完成させたか、かなり詳しく書いていこうと思います。ステップバイステップで行きます!

①お題を決める

私は、2019年度の学年でした。”TOK 2019 essay titles”で検索するとお題が出てきます。

 

この年でIBから発表されたお題の中で私が選んだものは、”Disinterestedness is essential in the pursuit of knowledge”です。

 

一度読んだだけでは、ちんぷんかんぷんだと思います笑

 

② キーワードを定義する

 

essayに取り組む際にまず一番最初にすべきこと、それはキーワードを理解し、定義することです。

 

このお題のキーワードは”Disinterestedness”ですね。

 

interest(興味)という単語をdisで否定して、disinterestとなります。

それを名詞にするために語尾に’ness’をつけて、’disinterestedness’という単語が出来上がっています。

 

ですが、disinterestednessは「無関心」とは異なります。

無関心は”uninterested”です。

 

disinterestednessとは、「自分の感情や私的な事情に左右されず、ある意味一定の距離を置いて客観的になれること」を指します。

決して、「興味がないこと」ではありません。

 

つまり、お題の”Disinterestedness is essential in the pursuit of knowledge”の意味は、「客観的であることは知識を探求する上で必要不可欠である」になりますね!

 

③ 自分の意見を決める

 

このessayで求められていること、それは、agree/disagree(賛成・反対)という自分の立場を最初に示し、それをessayの中で例を用いながら読み手に納得させることです。

 

essayを書く最初の一歩として、自分の意見(賛成か、反対か)を決める必要があります。

 

私は、賛成という立場をとりました。

 

「客観的であることは知識を探求する上で必要不可欠である」という意見に賛成した、ということです。

 

ここで重要なのは、「賛成・反対はどちらでも構わない」ということです。

 

「正解がない」のがTOKなのです。

 

その意見の根拠をessayの中できちんと論理的に説明できれば、高い評価を得ることができます。

 

④ 自分の意見の根拠を説明する上で利用するAOK、WOKを2つ決める

 

TOKはAOK,WOKを根幹になす科目です。

 

AOK,WOKを中心にessayを展開していく必要があります。これはpresentationにも当てはまります。

 

前回の記事でも言ったように、AOK,WOKはTOKでとても重要なコンセプトで、TOK=AOKとTOKと言ってもいいくらいです。

AOKを2つ

WOKを2つ

AOK,WOK一つずつ

上記のどれでも構いません!

AOK,WOKの計16個のうち2つを使っていれば問題ないです。

 

何を選んでいいか分からない!と思うと思いますが、

AOK,WOKを決める前に、essayで何を書きたいか、方向性を決めるといいと思います。

 

私のessayの方向性としては、

 

知識を探求する際に、研究者が客観的であることは重要。

なぜなら、研究者が主観的・感情的になっては、視野が狭くなり真実に気づけなかったり、「自分の見たいものを見る」偏見に陥ってしまうかもしれない。

そうなっては知識の追求はできない。

よって、「客観性」は知識の追求に不可欠

 

というessayの方針を思いつきました。

 

では、この主張を繰り広げる上で、どのAOK/WOKが適しているでしょうか?

 

例えば、AOKの”Art”はこのEssayにふさわしくないと思いませんか?

 

芸術家はむしろ、感情的・主観的である方がよりよい作品を作れそうです。孤独で寂しい気持ちを絵にしたり、希望を絵にしたり、、、

客観的だといい絵は書けなそうですよね笑

 

そこで私は、「事実」や「真実」により重きを置いているAOKである、Natural Sciences(自然科学)とHistory(歴史)を選びました。

 

WOKは一つも選びませんでしたが、AOKを2つ使っているので大丈夫です。

 

自分の意見の根拠となるAOKまたはWOKを選ぶことが重要です。

 

⑤ 1つめのKnowledge questionsを考える

 

knowledge questionsは、2-3個必要です。

 

knowledge questionsは何かというと、essayを書くにあたって自ら作る問いであり、essayではそれに答えていきます。

 

自ら作る問いとは???と思うと思うのですが、

とにかく自分が主張したいことを質問形式で書けばOKです。

 

私の一つ目のKnowledge Questionはこちらです。

Why is disinterestedness important in the pursuit of knowledge in history?

 

「HistoryというAOKの中で、disinterestednessが重要である」と主張したかったので、それを質問にしただけです笑

 

私は、「客観性」は知識の追求に不可欠という主張をするにあたって、

1.客観性があったおかげで真実を追求できた

2.客観的でなかったせいで真実を追求できなかった

この二つの方向からアプローチしようと考えていました。

 

まず、1の真実を追求できた例を、Historyで示しました。

 

中世のころ、歴史はきちんとした歴史的証拠に基づいて研究されず、噂や、昔話なども平気で教科書に乗っていました。

 

当時の人々の歴史に対する信頼も薄く、「信じたいものを信じるフィクション」のような位置づけにありました。

 

ですが、「ランケ」という歴史学者が、「歴史はきちんとした事実証拠に基づき、真実を追求するべきだ」と主張し、歴史という学問のあり方を変えました。

 

ランケのおかげで、歴史は「好き勝手書かれたフィクション」ではなく、「昔の事実を知れる、信頼性の高い学問」へと生まれ変わったのです。

 

事実証拠に基づく研究によって、歴史が客観的な学問となり、真実が探求できるようになったのです。

 

つまり、Disinterestedness is essential in the pursuit of knowledgeということですね!

⑥2つめのKnowledge Questionを考える

 

Historyが終わったので次はNatural Sciencesですね!

 

1.客観性があったおかげで真実を追求できた

2.客観性を欠いたせいで真実を追求できなかった

2つめの、客観性を欠いたせいで真実を追求できなかった例をNatural Sciencesでなんかないかなぁと考えていたら、世間を騒がせた「スタップ細胞はありますー!」が思い浮かびました笑

 

新しい細胞を見つけたら、地位も名誉も手に入ります。お金も手に入ります。そのような主観的な「感情」が、客観性を欠いてしまい真実を見落としてしまったのではないかと考えました。

Knowledge Questionは、

How does a lack of disinterestedness hinder the pursuit of knowledge in the natural sciences? 客観性を欠くことによって、知識の探求はどのように妨げられるのか?

 

です。

 

小保方さんとその研究チームがスタップ細胞が本当はないという真実を見落とした原因として、客観性を欠いていたのかもしれないと主張しました。

 

これで終わりです!あとはConclusionでまとめればOKです!

まとめ

長くなりましたが、以上のまとめるとこんな感じになります!

  1. お題を決める
  2. お題にあるキーワードを定義する
  3. 自分の意見を決める
  4. 意見の根拠を説明する上で利用するAOK、WOKを2つ決める
  5. Knowledge questionsを考える

最後に

このEssayを書くまでああでもないこうでもないと思考錯誤し、何時間もリサーチしました。。

100時間くらいかけた記憶があります。(存在しない記憶かもしれませんが笑)

 

TOKは難しくて苦しめられている生徒さんもたくさんいると思いますが、私のEssayが少しでも参考になれば幸いです!

 

【A取得者が語る】国際バカロレア(IB)の謎教科・TOKとは一体なんなのか

この記事は2020年8月22日に公開されたものです。

 

こんにちは、帰国子女のまゆうです!

今回は、国際バカロレア(IB)を取っている人が一番苦しめられる教科の一つ・TOKについての記事を書きたいと思います。

TOKは、IBを取る上で必須の科目です。

7段階評価の普通の教科と違い、A,B,C,D,Eで評価されます。

私は、最高評価であるAを取得しました。

TOKでAを取れる人は一握りで、ほとんどがB,Cであると聞いていたので、自分でも本当にびっくりしました。

その上、私はIBの中でTOKに一番苦しめられ、本当に嫌いな科目でしたので余計びっくりしました。

この記事では、将来IBを取る予定の方、現在IBプログラムをやっている方に向けて、

TOKとは一体なんなのか

について丁寧に詳しく書いていきます!

また、これだけではどうしても抽象的な説明と単なる体験談に終わってしまうと思うので、次の記事で、Aを取れた秘訣・A評価になった私のエッセー・プレゼンを公開したいと思います!

ではさっそく行きましょう!

国際バカロレア(IB)のTOKとは一体なんなのか

分からなくても安心して!

TOKとはなんなのか。

IBを卒業し、2年間TOKと向き合った人でも、うまく説明するのは難しいと思います。

私も2年間「これなにやってんだろ。。」って思いながらTOKの授業に出てました笑

TOKとはIBが作り出した独自の教科であり、IBを始めるまで触れることのない教科なので、TOKがなになのか分からないことは当然といえば当然です。

なので、IBを始めたばかりで「これほんとに何!?意味分からん!」って思っている方は安心してください。

周りでそれっぽい発言をしている生徒も多分分かってないですし、Aを取れた私も未だ分かってません笑

TOKを頑張って分かりやすく説明します

TOKは本当につかみどころのない科目なのですが、なるべく分かりやすく説明できるように頑張ります笑

TOKとは、Theory of Knowledgeを略したもので、「知識とはなんなのか」を追求することを目的としています。

私たちが知識として受け取っているものは本当に正しいのか

どうしたら正しい知識を学べるのか

どうしたら知識を得られるのか

などを学んでいきます。

なぜこのようなことをやるのかというと、IBが理想とする人物に育てるためのもののようです。

私たちは今まで、当たり前のように学校で与えられる知識を疑うことなく受け入れてきました。学校で習うことは正しいということが前提だったと思います。

ですが、IBが理想とする人物は、受動的に知識蓄積するを機械のような人ではなく、正しい知識と誤った知識を正確に見分け、正しい知識を積極的に吸収する人物のようです。

そして、それを叶えるために、TOKをIB生全員に課してるようです。

私の認識ではこんな感じです!IBの思惑などは私の推測や偏見も入っていると思いますが、2年間TOKに向き合った身としてはこのような理解をしても問題ないかな、と思います。

TOKで学ぶこと具体的に

少し抽象的な話になってしまったので、具体的にTOKを説明します!

正しい知識を選び取ることができる人物になるためには、どうしたらいいか。

その手段として、TOKでは、WoKとAoKというとても重要な二つの概念(?)を提唱しています。

この二つは本当に重要です!逆にこの二つ以外のことはやりません。

TOK = WoK & AoKと言っていいくらいです。

この二つをマスターしたらTOKに立ち向かえるので、以下のことを理解できるようにしましょう。(今すぐ理解できなくても全然問題ないです!なんとなくで構いません!)

WoK(Ways of Knowing)

WoKとは、Ways of Knowingの略で、「知る方法」という訳が適切でしょうか。

正しい知識を得るために、私たちが知識を得る方法とはなんなのか、また、それぞれの長所や短所、それぞれの繋がりなどを学びます。

WoKには8種類あります。

それぞれを説明していきます。さらーっと読み流してもらって構いません。

①Language(言語)

まずは、Languageですね!私たちは、会話、議論を通して知識を得ます。

②Sense perception (知覚)

視覚、聴覚、触覚などの五感のことです!五感がなければ、私たちは見てなにかを学ぶことも、聞いて知識を得ることもできません。とても重要な「知る方法」です。

③Emotion (感情)

感情は知識を得る上で少し厄介になることがあります。例えば、「怒り」や「恐怖」という感情によって、事実を誤って捉えることがあります。

冤罪が起こる一因や、記憶違いの原因になったりします。

感情は時に事実を曲げ、誤った知識を得ることになることもあるので、注意が必要なWoKでもあります。

④Reason (理性)

理性ですね。

私たちは理性があるので、物事を冷静に判断し、時間をかけて、最善の道を選ぶことができます。理性は信頼性が高いWoKです。

⑤Imagination (想像)

想像することで、新たな知識を得ることはよくあります。

例えば、「地球の周りを太陽が回っているのではなく、逆なんじゃないか」という想像を発端に、天動説が覆され正しい知識を得ることができました。

⑥Faith (信仰)

神に対する信仰です。

あまり授業で取り扱わなかったのでコメント思いつきません笑

 

⑦Intuition (直感)

直感は理性とは対照的です。授業ではセットで学ぶことが多いです。

一瞬で判断するので、間違えることも多くあります。

ですが、理性は物事を熟考するため時間を必要とする、というデメリットがあります。

急な判断をしなければならない状況において、直感はとても重要です。

 

⑧Memory (記憶)

記憶はどれくらい信用できるものなのか。

人間はどれくらい正確に記憶を保持できるのか。記憶は「知る方法」としてどれほど優れているのか。

などを学びます。

Sense perceptionやFaithはあまり出てこないイメージです。

Reason, intuition, emotion, memoryは授業内で結構深く掘り下げていました!

AoK(Areas of Knowledge)

続いて、TOKでもう一つ重要な概念、AoK、Areas of Knowledgeです。「知識の領域」と訳せますでしょうか。

「知識」はどのような種類に分けられるのか、また、それぞれの領域でどのような知識を扱うのか、それぞれの知識の領域の優劣などを学びます。

AoKは普通の学校の教科をわざわざ定義し直したものと考えてもらってもいいと思います!

①Mathematics (数学)

数学ですね!

数学は正解が一つであり、数論はすべて証明できるため、とても信用性の高い知識の領域という扱いをTOKの中で受けています笑

②Natural Sciences (自然科学)

物理、生物、化学です。

これらも、条件を厳格にコントロールしながら実験をし、仮定を採用・却下することができるので、信用性が高い知識の領域とされています。

③Human Sciences (人文科学)

経済学、心理学、地理学などです。

これらは実験はできるものの条件のコントロールが難しいため、信頼性が低いとされています。

例えば、心理学では人間が実験の対象のため、個人差などの要因によって正確な実験をするのは困難とされています。

ですが、これらも私たちが暮らす社会を理解する上でとても重要なAoKです。

この3つが頻出です!(私の学校だけかもしれませんが)

以下のAoKはさらーっと読み流してもらっても大丈夫です!

④The arts (芸術)

芸術ですね。

芸術作品から、私たちは人間の美的感覚、感情、さらには「人間とはなにか」ということまで知ることができます。

⑤Ethics (倫理)

人間の倫理観ですね。

何を善とし、何を悪とするのか。

これらの境界はどこにあるのか。誰がそれを決めるのか。

などを学びます。

⑥History (歴史)

歴史を学ぶことで、人間がどのような状況でどのような行動を取るのか、争いはどう始まるのか、どう収束するのか、などを学ぶことができます。

一方、歴史には食い違いがあります。

例えば、日本と韓国との間でもめている元徴用工や慰安婦問題。

両国の発言が食い違い、何が真実か分からないこともあります。

このような中、どうやって正しい知識を得ることができるのか、という大きな問題があります。

⑦Religious Knowledge Systems

宗教についてです。

キリスト教、イスラム教などを知識の領域としてとらえます。

私はあまり宗教は詳しくないですし、授業中もあまり掘り下げなかったのでこれくらいで。。笑

⑧Indigenous knowledge systems 

先住民のことだったと思いますが。。

授業で習った覚えが全くないのであまり重要ではないと思います笑

まとめ

今までの内容をまとめます!

  • TOKとは「どのように正しい知識を選び取ることができるか」を考える科目
  • その手段として、WoK(知る方法)、AoK(知識の領域)がある。
  • WoKには8種類、language, sense perception, emotion, reason, imagination, faith, intuition, memoryがある。
  • それぞれの定義、他のWoK関係性、長所、短所を授業で学ぶ
  • AoKも8種類、mathematics, natural sciences, human sciences, the arts, ethics, history, religious knowledge systems, indigenous knowledge systemsがある。
  • それぞれの定義、関係性、課題、長所、短所を授業で学ぶ

どれも抽象的すぎて少しイメージがつかみづらかったかもしれませんが。。

結局は、8個のWoKと8個のAoKがどう正しい知識を得る上で役立つのか、逆に誤った知識を得る危険性があるのかを2年間で学んでいく!って感じです!!

最後に

TOKとはなんなのかについて書いてみました!

少しでも参考になったら幸いです!

 

最後まで読んでくださりありがとうございました!

【帰国子女大学受験】TOEFL・統一試験の点数を上げるメリット

この記事は2020年8月10日に公開されたものです。

 

こんにちは、まゆうです!

前回の記事では、TOEFLや統一試験の点数だけでは合格を勝ち取れないこと、また、小論文や面接などの試験もかなり重要視されるということをお話しました。

 

じゃあ、TOEFLとか統一試験でなるべく高い点数を出そうと何回も受験する必要はないの??

と思ってしまいますよね。。

ですが、やはり点数は高いに越したことはありません!

私は受験のために狂ったように勉強し、IB42点、TOEFL116点を取りました。実際にそのようなハイスコアを取ってよかったと感じたメリットを今回はお話したいと思います。

TOEFL・統一試験の点数を上げるメリット① やっぱり受験で有利!?

 

TOEFL・統一試験の点数が高いと、その分他の試験の出来が良くなくてもカバーできるかもしれません!

そう感じたのは、早稲田大学の商学部に合格をいただいたからです。

私は確実に落ちた!と思っていた試験だったので、本当にびっくりしました。

早稲田大学商学部の試験内容は、

①小論文

②数学の試験

です。

小論文はお題が予想の斜め上をいくようなものでした。今まで予備校で練習したことのないような内容で、ずっと「なにこれ!?」と思いながら書いてました笑

決して自信のある小論文を提出できたわけではなく、「あぁ落ちたな」と思ってました。

次に、問題の数学ですが。。。

数学は海外の高校では得意でしたし、予備校でも数学の授業に出ていたのですが、本当に太刀打ちできなかったです。。

大問が5つあるのですが、私は大問1の小問1しか解けなかったです😂

(準備体操レベルの問題を一問だけ解くことができました笑)

90分の試験なのですが、私は最初の15分で解けるところをすべて解いてしまい、あとの時間は他の試験生を観察したり、落書きしたりしてました笑

小論文の出来もよくなく、数学の試験も全く出来なかったので確実に落ちたと思っていました。

合格発表の日も、発表されて3、4時間経ったあとになんとなくページを開いたら、自分の番号があったので本当にびっくりしました。。

TOEFL・統一試験を重視すると言われている慶應法政では不合格で、当日の試験重視の早稲田に合格したのは本当に謎です。

ですが、やはり早稲田の商学部ではTOEFL116点が効いたのかぁと予想しています。

受験は本当に分からないですね。ただ、点数が高いほうが可能性が広がることは確かです!!(決して合格が約束される訳ではないですが)

TOEFL・統一試験の点数を上げるメリット② 履歴書に書ける

ここからは、大学受験後のお話になります。

受験で頭がいっぱいだとは思いますが、受験後も人生は続きます!

インターンやアルバイトに応募するとき、TOEFLで何点取得、とか統一試験で何点取得って書けるんです!

この時、点数が高い方が自分の英語力をアピールできますし、得はあっても損はないですよね。

今はコロナウイルスの影響で大学生がバイトがなかなか見つからないとニュースで見ました。

友達もバイトを探しているけどどこも募集してないらしいです。

ですが、私はこの間インターンの採用をいただき、新しい接客のバイトも見つけました。

近々英語の塾のバイトの説明会にも行くことになりました。(ここはまだ採用いただいてませんが)

6月から始めた家庭教師のバイトに加えて、9月からインターン、接客のバイト、塾講師と始まるためとっても忙しくなりそうです。

世の中の大学生が職探しに苦戦している中、私が次々と仕事を見つけられているのもTOEFLやIBなどの資格のスコアが輝いているおかげなのかも知れません。

このように、TOEFL,統一試験は自分の価値を数値化して会社にアピールできます。

受験でも有利に働く可能性が高く、受験後も自分の価値を証明する資格として使える、と考えると点数をあげることにメリットを感じていただけるのではないでしょうか?

TOEFL・統一試験の点数を上げるメリット③ 英語ができて損はない!!

TOEFLや統一試験の点数を上げる=英語力をつける ことですよね。

今の時代、英語は必須です!

グローバル化で英語がどんどん必要となってきていますが、英語が苦手な日本人は多いですよね。

英語学習のニーズは日本に溢れています。

みんなお金を払って留学するほどですが、私たち帰国子女は、会社から様々な補助を受けながら家族で海外に住むことができます。

実際に私も大学で会う人に帰国子女であることをとても羨ましがられます。

海外に住んでいたら同じように帰国子女の人が周りにたくさんいるので、普通と勘違いしてしまいますが、普通の日本人ができない貴重な体験をしているんです!!!

この機会に英語をマスターして、帰国後の自分の存在価値を高めてはいかがですか!?

私は現在英語の家庭教師をしております。大得意な分野なので楽しく教えられますし、報酬にもとても満足してます。

最後に

以上、私が考えるTOEFL・統一試験の点数を上げるメリットでした!

少しでも参考になれば幸いです!

最後までお読みいただきありがとうございました。

【受験生必見】帰国子女大学受験の注意点3つ!

この記事は2020年7月9日に公開されたものです。

 

こんにちは、まゆうです!

今回は、経験者として、帰国子女大学受験の注意点を3つ紹介したいと思います!

予備校や塾、ネットなどで一般的に言われていることと、実際に自分が経験してみて分かった「何をすれば大学受験に成功するのか」がだいぶ違っていたので、これはぜひ発信するべき情報だ!と思いこの記事を書くに至りました。

帰国子女大学受験で一般的に言われていること

まずは、実際に経験してみて「あれ!?聞いてた話と違う!」とギャップを覚えた、予備校や塾、ネットなどで一般的に言われていることをご紹介します。

  1. 「現地では少しでも統一試験のスコアと学校の成績を上げてください!」
  2. 「小論文や面接などは、帰国後に予備校で対策するので、現地ではそこに時間を割くよりとにかく英語力をあげてください!」

私はこれを信じ切って、TOEFL116点、IB42点、学校の成績ほぼオール5を取得しました。

ですが、実際の大学受験で私の努力は裏切られることになります。。

そんなことにならないために注意すべき点、まずは一つ目です!

統一試験やTOEFLのスコアが全てではない

帰国子女大学受験は、数字が全てではありません!

帰国子女受験では、書類としてSATやTOEFLなどの試験を大学に提出する必要があります。

そして、予備校や塾は何回もTOEFLを受け少しでもいい点をとるよう促します。受験生は何回もTOEFLを受けて(受験料がバカ高いのに、です。。)、少しでもいい点数を目指します。

こんな大変な思いしてTOEFL受けるんだから、大学もちゃんとTOEFLを重要視してくれると思いますよね?

ですが、いくらTOEFLの点数がよくても安心しきるのは危険です!

ここから、私が経験した慶應受験の具体例を示したいと思います。

慶應一次試験での逆転

去年の受験では、TOEFL100点を超えていた人が慶應の一次試験(書類審査)に受からなかった人がいました。

逆に、80〜90点台の人で一次試験に受かっていた人もいました。

この結果は謎すぎます。。面接で人柄をみたわけでもないのに、わざわざ100点超えではなく80点を取るのはなぜなのか。。

慶應二次試験での逆転

二次試験でも逆転が起こりました。

私はTOEFL116点だったのですが、法学部政治学科の二次試験に落ちました。

私の他にも、TOEFL110点超えの人や、100点後半といった高得点の人も落ちていました。

慶應は早稲田と異なり、統一試験を重視するため、一次試験に受かったら二次試験は大丈夫という話を予備校の説明会で聞いていたので、本当にびっくりしました。(というか私は絶望しました笑)

去年の慶應法政は番狂わせだったと予備校でも言われていましたが、今年や来年どうなるかは分かりません。。

ですので、スコアが高い人でも安心しきるのは危険です

英語力以外も重要

一つ目の注意点と通づるものがありますが、小論文や面接もとても重視されます。

慶應でもそうでしたし、早稲田や国立などの多くの大学で小論文や面接は重要です。

予備校のいうように帰国してから対策するようでは、たったの3ヶ月しかないので少し準備期間が少なすぎるのではないかなと思います。

私の意見ですが、現地にいるころから日本のニュースを見て時事問題に強くなる、日本語の本を読んで語彙や表現のレパートリーを増やすなどに取り組むのもアリかな、と思います。

小論文について

小論文が上手だった人が早稲田や国立に受かっていたイメージがありました。

当日の試験を重視する早稲田や、私立よりも審査基準が厳しい国立を目指している方はしっかり小論文が書ける必要があると思います。

面接について

私は、「たった10分の面接で少ししくったくらいでTOEFL116点取得者を落とさないだろう」という完全なおごりがありました笑

もちろん、面接対策には真剣に取り組み、準備もしっかり行いましたが、私は面接が大の苦手だったのでうまく行った面接の方が少なかったです。。

そして、面接がうまくいかなかったときは落ちてました笑

接が苦手な方は克服できるよう何かしらの対策が必要だと思います。。

現地の生活を充実させる

私は、

「海外なんて嫌い!日本でいい大学行って青春を送るから海外では勉強だけして慶應合格を確実にしよう!」

という考えを持っていました。

結果、学校の部活動や学校外の活動などを一切やらず、勉強ばかりやっていました

ですが、これはオススメしません!!この考え方は危険でした!

面接では、

  1. 海外生活で何を学んだか
  2. 学生時代頑張ったことはなにか
  3. 海外経験をどう活かしたいか

など、現地での生活が充実していないと答えられない質問をされることがあります!

また、志望理由書でも海外の経験を書くのが効果的と言われています。(海外でボランティアをして〜がしたいと思うようになった、など)

面接は2つめの注意点でお話ししたように合格を掴めるかどうかに深く関わってきますので、現地の生活を充実させてください!

私みたいに勉強ばっかりしていてはいけません!

私が今受験生に戻るとしたら、現地でボランティア活動に参加したり、何かスポーツに取り組んだり、生徒会などの役職についてみたりしたいですね

最後に

以上、帰国子女受験の注意点3つでした!

いかがだったでしょうか?

少しでも参考になれたら幸いです!

最後までお読みくださりありがとうございました!